ワインの楽しみ方 Part1

寒暖差の大きい初冬となりました。
いかがお過ごしでしょうか?
レストランで食事だからワインを頼みたい、
でもよく分からないな…と感じますよね。
マリアージュ(結婚)という言葉のように、
料理とワインの良い組み合わせは、お互いを引き立てて
単体では表現できない良さを引き出してくれます。

今日はワイン選びの知識をご紹介します。
まずは結婚相手となるワインの特徴を知っておきましょう。
ワインはブドウジュースに酵母を加えアルコールが造り出された飲み物です。
ぶどうの特徴である酸味・糖度(甘味)・タンニン(渋味)のバランスを整えてお店に届きます。
ブドウの品種・寒暖差・土質・陽当り・熟成に使ったタンクなどが、ワインの性格に大きく影響します。

一般に、寒い地方のブドウは酸が強くなり、暖かい地方では糖が多いので果実味を感じます。
ブドウの皮から出るタンニン(渋味)とアルコール度数が強いほど「重い」ワインと考えます。
メニューに産地・ブドウ品種・ボディの軽重・タンクの種類などが記載されるのは
こうした背景によってお客様に味わいを予想して楽しんでいただくためです。
例えば、12月9日おすすめのグラスワインの表記には
Le Busche レ・ブスケ(イタリア・マルケ州)
「シャープな果実味を持つヴェルベッキオと
トロピカルフルーツのまろやかさを持つシャルドネ
木樽本来のコクも加わり、
ボリュームがありながらエレガントな飲み心地」とあります。

産地は南北に長いイタリアの真ん中、アドリア海沿い。日当たりのよい畑育ち。
木樽で寝かせて甘い香りを出したシャルドネと
酸味とミネラル(硬質:塩味)が特徴のヴェルベッキオが使われています。
コクと酸味のバランスをとっていることがある程度想像できます。
得られた情報から、バターソースで仕上げた魚介に合うかな、
野菜の甘さを出したスープにも合うかも
などワインの結婚相手をあれこれ想像できます。

こんな知識だけでもワイン選びが楽しくなります。
次の一皿に合うワインは何かなど疑問に感じることをソムリエに聞くと
レストランでの時間が一層奥深く楽しんでいただけます。

次回は料理との合わせ方についてご紹介しますね。