郷土料理をベースに

突然の寒波で冬らしくなりましたね。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
さてフィッシュボーンは1月からイタリアの州ごとの郷土料理をテーマに
メニューを開発していきます。

第一弾は冬らしく北イタリアのピエモンテ州とヴェネト州の郷土料理をテーマにします。
イタリアは、いくつもの侯国・国家に分かれて歴史・文化が発展してきましたので州ごとに深い個性・特徴があります。
今回のテーマの一つであるピエモンテ州は隣接するフランスの影響を強く受けています。
トリノオリンピックでご存知かもしれませんが
寒さの厳しい山岳地帯が多く、海がありません。
食材は肉・乳製品・チーズといった動物性脂肪の食文化が発展しています。

またオリーブや塩、魚がないため、
オリーブオイルや塩漬けで保存したツナやイワシ(アンチョビ)を輸入していました。
それで海がなくても、ツナのソースやバーニャカウダソースが有名です。
もう一つのテーマとなるヴェネト州は北イタリアの東側。水の都ヴェネチアが州都です。
アドリア海に面しておりギリシャ・アジア(トルコ)・インド方面との交易海運で発展しました。
今でも地方語であるヴェネト語を話すようです。
同じイタリアでも民族として違うのですね。
海の幸が豊かですし、東方との交易ゆえにハーブやスパイスをよく使うのが特徴です。

そしてどちらも素晴らしいワインの産地として有名です。
ピエモンテのバローロやバルバレスコ。
ヴェネトのソアヴェやヴァルポリチェッラ。
などは耳にしたことがあるはずです。

どちらも土地の性質を反映した素晴らしいワインを生み出します。
フィッシュボーンでは料理に合わせて、ワインもテーマ州のものをご用意していきます。

ランチの前菜の一品一品にもこうしたイタリア郷土料理のニュアンスを取り入れていますので是非スタッフにもお尋ねください。
なんとなく 「イタリアンぽく美味しい」 からさらに踏み込んで、
その料理を生み出した土地の歴史・気候・文化の奥行にも触れていただきたいと思います。