「ライトウェイトスポーツ」の記事一覧

Honda S800 M Coupe エンジンフルオーバーホール..その4

美しくフルリビルトされたラジエーターアッセンブリ

コア上部には追加で後付けされた水温センサー

ダイヤル式で水温調整が可能

 

 

 

 

 

 

鬼門のオルタネーターは現行市販車に搭載されているIC型オルタネーターに換装

 

 

 

その為、取付位置もステーを加工しながら位置を決めます

その後にベルトを掛けるプーリーも延長して特注製作

美しくそして強度のある溶接がマニアックです

 

 

 

 

 

この特徴あるビス

このようなこだわりに共感するワケです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恐らく1969年に工場出荷された時よりも美しいエンジンです

 

 

 

 

 

この記事をUPする頃にはこのHONDAジャケットを羽織れるかも。

 

コメントを残す (0)

Honda S800 M Coupe 慣らしも佳境に..

早朝の明石海峡大橋

台風の影響か、強風で二輪は通行止め

小雨交じりの中、目的地に向かいます

 

 

 

 

 

降ったり止んだり..慣らしとは言え少々気が引けます

 

 

 

目的地は京都府の綾部市

昨年も参加したイベントであります

行程通り走れば往復で800Km

フルオーバーホール後、累計で1000Kmとなり最初の慣らし運転は終了できる距離

 

主催のショップはコチラ http://www.ccg-yamamoto.com/

 

 

 

主に英国車を扱うショップらしくMINIやエラン、ロータス等が多くエントリーしています

 

 

 

 

ひと際目を引いたのがコチラのエラン

歴戦の状態が見て取れる個体です

 

 

 

 

 

ソロでのエントリーとなりコマ図で走るのは困難ですがドラミには参加

 

 

 

 

 

S800仲間のU氏に先導をお願いしてスタート位置に並びます

 

 

 

 

 

 

この後、雨は本降りとなりました(涙)

 

 

 

 

 

日本海に抜ける道中は大粒の雨

多くのクラシックカー達は雨の滲入に苦慮したもよう

 

 

 

 

 

 

小雨になったこの時間で課題となった問題の擦り合わせを話し合う面々

 

 

 

 

 

日が落ちる前には戻りたかったので、一足先に皆さんとお別れして雨中の高速をひた走ります

帰路は5000回転をリミットに注意して走行します

 

 

 

 

 

秘密基地に到着後はフロアマット類も剥がして乾かします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸いエンジンルームもキレイな状態でした。

 

 

コメントを残す (0)

Honda S800 M Coupe エンジンフルオーバーホール..その3

WPC及びDLC加工済のピストンとピストンピン

 

 

 

 

同じくカムシャフト..このように黒く仕上がるのが特徴のようです

 

 

 

 

 

 

 

ユニクローム仕上げのボルト類…可能な限り新車時の状態に近づけます

 

 

 

 

 

 

一方、こちらは有色六価クロメート処理で美しく虹色に輝いているパーツ

この仕上げも当時の状態を寸分違わず仕上げる為のこだわりとなっています

 

 

 

 

 

複雑な形状のヘッドもバレル処理で隅々までキレイです

 

 

 

 

 

今回、必ずお願いしたかったのがオイルフィルターを現行タイプにモディファイすることでした

 

 

 

 

従来の形だとカバータイプとなっており、とても作業し難かったのですが

専用アタッチメントに加工することにより簡単にフィルター交換出来る事となりました

この個体 Honda S800 M Coupe は車高を低くしている事もあり

オイルパンの高さに合わせ、汎用の全長の短いタイプが使用可能となりました

 

さらに続く

コメントを残す (0)

Honda S800 M Coupe エンジンフルオーバーホール..その2

シリンダーライナー内を点検する師匠

ホーニングで大丈夫との見解

 

 

 

 

 

ガラスビーズブラスト#120で汚れを落とします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご覧のような仕上がりとなります

 

 

 

 

 

 

各パーツも美しい仕上がり

 

 

 

 

細かなパーツもクロメートメッキで仕上げます

 

 

 

 

 

キャブレターのオーバーホール

 

 

 

通常よりも濃いめのメインジェット#140が組まれていました

 

今回はオーバーホールの内容に沿って若干薄めの#135で組む予定

 

 

 

 

 

バラシてからはメタルクリーナー(サンエス製)を水で20倍に希釈して浸します

 

 

 

 

 

 

パイプヒーターで摂氏70度、3時間かけて洗浄となります

 

 

 

 

 

こちらは大型のクーラーボックス

 

 

 

 

 

ご覧のような作業が繰り返されます

 

さらに続く

 

コメントを残す (0)

Honda S800 M Coupe エンジンフルオーバーホール

去る3月下旬

何の前触れも無く突然に”ウォーターハンマー”でエンジンフルオーバーホールとなった

Honda S800M Coupe

 

 

 

師匠の手によりエンジンが降ろされた状態

 

 

 

調子の良かった割には、今回の原因となった1番ピストン以外にも痛みが見られます

 

 

 

師匠より、目視ではありますがクランクやコンロッドには影響は無いとの弁で一安心

勿論、組み立てる前には専用の計測器やゲージで正規な状態を確かめます

 

 

 

 

クランクケース内部の底面も徹底的に洗浄となります

 

 

 

オイルパン内部もご覧のような状態

 

 

 

 

今回の作業ではクランクシャフトの軽量化も施術となります

 

 

 

こちらは加工前の62mm新品ピストン

このピストンセットにはWPC/DLC加工が施されます

 

師匠が熱く語るWPC及びDLC加工について調べてみました..

 

この業界のトップである不二製作所のHPから引用すると

WPC処理®とは、金属製品の表面に微粒子を圧縮性の気体に混合して高速衝突させることで 表面を改質する 技術です。

表面が改質すると高硬度化して表面を強化すると同時に、表面形状が微小ディンプルへ変化するので 摩擦摩耗特性 を向上させます。

 

 

ご存じこのTT-F1クラス向けレーサー”RC30″にもこの技術が注ぎ込まれているようです

 

 

 

又、DLC加工も調べてみると

Wikipedia引用

ダイヤモンドライクカーボン (diamond‐like carbon) は、主として炭化水素あるいは炭素の同素体から成る非昌質(アモルファス)の硬質膜であり硬質炭素膜とほぼ同義

一般的な特長は、硬質、潤滑性、耐摩耗性、科学的安定性、表面平滑性、離型性、耐焼き付きなど

主な用途には

代表的な応用例として、以下のようなものがある

自動車・オートバイエンジン、トランスミッション等カミソリ、光学部品、軽金属切削工具

このような記述

 

私には難解ですが強くて軽くてよく回って..良いこと尽くめ

師匠を信じて投じます

 

続く

コメントを残す (0)