Honda S800 の師匠宅に訪問した時のコト
こだわり師匠の自慢のバイク、CB92 を拝ませて頂きました
細部に至るまでフルオリジナルな個体です
赤文字でお分かりのように10500 rpm で最高出力を発揮
マン島を走ったRC142の系統エンジンの証
1959年6月、ホンダは日本勢として初めてマン島TTに挑みます
それからの活躍は世界を驚愕させることとなり、S800へと発展します
日本人初、マン島6位入賞の谷口尚己(マシンはRC142)
そして、師匠が見せてくれたCB92の取説を読んで驚いたのです
このページには最高速度を出すための手順が記載されています
ハンドルはドロップ(いわゆるスワロー?)を純正で販売しているので使うよう示されており、
「サードギアでエンジンの回転を一杯まで加速し(約110k)トップに入れてグリップを全開にすると同時に
フライング姿勢(イラスト参照)をとるべし」
との記述があり、二度見しました。
さらにはドラツグレース(恐らくドラッグレース)の項では
「このレースの特徴は20秒以内の短時間での優劣を決定することでありますから不要なものは全部取り外し、走行抵抗を減らします」
との記述
セルは勿論、ACダイナモも外すことも書いてあり感心しましたが、リアショックを外して木の棒を使う表現には笑いました
一方、点火時期のセッティングやプラグの熱価、リアスプロケットの歯数にも具体的な指示もあり、流石と感じたのです
他にも60年代ならではの記述は大変楽しめました
1961年西ドイツGPホッケンハイムで日本人初優勝を飾った高橋国光(ゼッケン100)
マシンはRC162 (ゼッケン107はジムレッドマン)
ホンダの快進撃は60年代続きます…
世界中に、この時期のホンダのエンスーが多いのも肯けます。
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