パスタの奥行き

 ずれた季節を取り戻そうとするような寒波の襲来でしたね。皆様、体調を崩されたりしていませんか??
 今日はフィッシュボーンのメニューには欠かせないパスタ(麺)のお話。
 お店のメニューに「生パスタ」と書いてあると手の込んだ高級なイメージがしたり、乾麺には安いイメージを持っていませんか?
 イタリア料理は地域の風土、素材を合わせた郷土料理です。もちろんパスタもそうです。
 生パスタは、軟質小麦が育つイタリア北部の生まれ。食感も柔らかく滑らかな舌触りを生み出します。寒く山岳部が多いから、卵・チーズ・肉がメインの素材となり、クリームや煮込みといったソースが組み合わされています。濃いソースに絡む太い平麺が多いのも特徴です。


 乾麺のパスタはセモリナ粉などの硬質小麦が育つ温かなイタリア南部から。温暖な日差しで甘く育つトマトや地中海のイワシや蛸など魚介を使ったオイルベースのソースを合わせています。
 こういったイタリアの郷土料理の基本を踏まえたうえで、鳴門の旬の素材や日本人の食感の好みに合わせ、硬質小麦と軟質をブレンドした生パスタ、乾麺を使い分けております。また、生地だけでなく太さや厚みもチョイスしてソースに合わせてご提供しております。
聞きなれないパスタがメニューにあれば、是非スタッフに尋ねてみて下さい。


素材とソースと麺の組み合わせを見ると、イタリアンの奥深さと料理人のこだわりが見えてくるはずです。
                             サーヴィススタッフ:西 啓次郎