去る3月下旬
何の前触れも無く突然に”ウォーターハンマー”でエンジンフルオーバーホールとなった
Honda S800M Coupe
師匠の手によりエンジンが降ろされた状態
調子の良かった割には、今回の原因となった1番ピストン以外にも痛みが見られます
師匠より、目視ではありますがクランクやコンロッドには影響は無いとの弁で一安心
勿論、組み立てる前には専用の計測器やゲージで正規な状態を確かめます
クランクケース内部の底面も徹底的に洗浄となります
オイルパン内部もご覧のような状態
今回の作業ではクランクシャフトの軽量化も施術となります
こちらは加工前の62mm新品ピストン
このピストンセットにはWPC/DLC加工が施されます
師匠が熱く語るWPC及びDLC加工について調べてみました..
この業界のトップである不二製作所のHPから引用すると
WPC処理®とは、金属製品の表面に微粒子を圧縮性の気体に混合して高速衝突させることで 表面を改質する 技術です。
表面が改質すると高硬度化して表面を強化すると同時に、表面形状が微小ディンプルへ変化するので 摩擦摩耗特性 を向上させます。
ご存じこのTT-F1クラス向けレーサー”RC30″にもこの技術が注ぎ込まれているようです
又、DLC加工も調べてみると
Wikipedia引用
ダイヤモンドライクカーボン (diamond‐like carbon) は、主として炭化水素あるいは炭素の同素体から成る非昌質(アモルファス)の硬質膜であり硬質炭素膜とほぼ同義
一般的な特長は、硬質、潤滑性、耐摩耗性、科学的安定性、表面平滑性、離型性、耐焼き付きなど
主な用途には
代表的な応用例として、以下のようなものがある
自動車・オートバイエンジン、トランスミッション等カミソリ、光学部品、軽金属切削工具
このような記述
私には難解ですが強くて軽くてよく回って..良いこと尽くめ
師匠を信じて投じます
続く
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