今日の鳴門はみぞれ交じりです。暦通りに季節は進んでいきますね。忘年会のシーズンお疲れをためていらっしゃいませんか??
さて外食に行くと何気なく見ている料理と器ですが、フィッシュボーンの組み合わせを少しご紹介したいと思います。
北大魯仙人の言うとおり「器は料理の着物」。器に料理を盛って初めて完成されます。
器を選ぶ要素は大まかに分けて、光(色)・形・ボリューム感(大きさ)。
日本料理だと四季を感じる繊細な素材を生かすために薄くて小柄、形や色合いに変化の多い器が好まれます。
西洋料理は「光」が最重要視されるので、透明感があって多彩な色を返す真っ白な皿やアイボリーの陶器製が好まれます。さらにフィッシュボーンのようなイタリアンはフレンチのレストランに比べるとお皿の種類は1/3ほど。とてもシンプルです。
それでも地産地消を心がけると、季節ごとの地元の素材を生かすお皿が欲しくなります。それでこだわったのが、地元鳴門市の大麻町大谷に伝わる大谷焼き。鉄分をたっぷり含んだざらざらとした赤土。藍染の大釜由来の分厚く武骨な仕上がり。やさしい光沢。地元の素材をシンプルに豪快に使うイタリアンと他に類を見ないほどのマッチングなのです。
フィッシュボーンの料理人が見て選ぶフィッシュボーンの大谷焼の器たち
素材の形状、切り口、色彩のグラデーションに合わせて。6:4~8:2まで余白とボリュームバランスを変えながら出てくるコースの一皿一皿はドレスをまとったモデルのようです。
味覚・嗅覚・触覚(食感)に加えて、こんな視覚からもコースを愉しんで頂けたらと思います。
サーヴィススタッフ 西 啓次郎