これが今回のモディファイの大きな目的となるギア
遠く、ドイツから届きました
この形をダブルヘリカルギアと云うそうな
1次減速のギア比が10%アップします
因みに
ノーマルは ドライブ側 21
ドリブン側 24
10%アップはドライブ側 22
ドリブン側 23
詳しく調べてみると..
「ダブルヘリカルギアは、右ねじれのヘリカルギアと左ねじれのヘリカルギアを重ね合わせた形状をしており、お互いのスラスト荷重を打ち消し合うのが特徴..との記述
更に、ダブル構造であるのはシングルヘリカルギアのデメリットを解消できる為、大型車の減速機等に使われる」
と在ります
又、こうした精密な精度のパーツを少量生産できる工場は現在では国内に存在しないそうです
その為、熱狂的なHonda enthusiast であり世界中にプライベーターパーツを供給しているドイツ在住M.オルトマン氏
からのスペシャルパーツなのです
更にこのパーツを取り付ける前に、日本国内で表面加工して強度を上げる手間を惜しまないのが機械オタクのF師匠
驚きの過程ですね
従って、これに換装することによりノーマルミッションギアレシオ(この個体の場合1~4速)のままで
タイヤサイズも同じなら10%の車速アップになるのです
つまり、4速8000回転だと当時のカタログデータは160Km
これに×1.1=176Kmになる計算
ですが、例えサーキットに持ち込んだとしても制動距離を考えると?現実的ではありません
この個体の場合には850ccにボアアップしているので最高速はともかく、1速→2速→3速までを8000回転近くまで
引っ張って楽しむ..そんな走りには期待がもてそうです
外す前のノーマルギアの状態
何の問題も無いようです
外したノーマルギアは大切にストックしておきます
正確に組み込まれたダブルヘリカルギア
ドライブシャフトを仮付けし、駆動を調べるF師匠
この状態で決められた締め付けトルクで固定します
私も師匠に教わりながら真似をします
Honda 魂が感じられるドライブシャフトのウェイト取り付け部
レーシングカー並みの高回転時にも振動を無くす為、正確な位置で取り付けられているそう..
こうした精密な品質の高い作業ができる機器を揃えている工場も無いそうです
従って、むやみに前後のユニバーサルジョイントも交換が難しいとの話
さらに続く
・減速ギア 見事にエロティクな 輝きです。ノーマルと比べて、高速域は伸びましたが、低速域のトルク感は、どうですか ?
・鳴門TT の報告、期待しています。くれぐれも、老体なので労って走ってください。
・2022年式 748S 乗り より
低速のトルク感..全く問題無しな状態です。
既に850ccへのボアアップコンバージョンした個体を入手した後に着手していることもありますが..
コンバージョン前ではスタート時の1速での早い吹け切りに困惑しておりました。
この解決としてのbefore after は明確に感じることができます。
スタート時のクラッチミートも違和感はありませんし、坂道待機のハンクラも可能。
もちろん、高速道路での巡行も楽になりました。
一方、街中だと4速を使うことは無くなりました。
私も含め、周りのS8乗りはHONDA DOHCを120%エンジョイしています。
むしろ、ドライバーの老いを忘れないようにしたいと思います。
鳴門TT ご期待ください。