「リゾート社長のこだわりブログ」の記事一覧

Honda S800 M Coupe エンジンフルオーバーホール..その3

WPC及びDLC加工済のピストンとピストンピン

 

 

 

 

同じくカムシャフト..このように黒く仕上がるのが特徴のようです

 

 

 

 

 

 

 

ユニクローム仕上げのボルト類…可能な限り新車時の状態に近づけます

 

 

 

 

 

 

一方、こちらは有色六価クロメート処理で美しく虹色に輝いているパーツ

この仕上げも当時の状態を寸分違わず仕上げる為のこだわりとなっています

 

 

 

 

 

複雑な形状のヘッドもバレル処理で隅々までキレイです

 

 

 

 

 

今回、必ずお願いしたかったのがオイルフィルターを現行タイプにモディファイすることでした

 

 

 

 

従来の形だとカバータイプとなっており、とても作業し難かったのですが

専用アタッチメントに加工することにより簡単にフィルター交換出来る事となりました

この個体 Honda S800 M Coupe は車高を低くしている事もあり

オイルパンの高さに合わせ、汎用の全長の短いタイプが使用可能となりました

 

さらに続く

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Honda S800 M Coupe エンジンフルオーバーホール..その2

シリンダーライナー内を点検する師匠

ホーニングで大丈夫との見解

 

 

 

 

 

ガラスビーズブラスト#120で汚れを落とします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご覧のような仕上がりとなります

 

 

 

 

 

 

各パーツも美しい仕上がり

 

 

 

 

細かなパーツもクロメートメッキで仕上げます

 

 

 

 

 

キャブレターのオーバーホール

 

 

 

通常よりも濃いめのメインジェット#140が組まれていました

 

今回はオーバーホールの内容に沿って若干薄めの#135で組む予定

 

 

 

 

 

バラシてからはメタルクリーナー(サンエス製)を水で20倍に希釈して浸します

 

 

 

 

 

 

パイプヒーターで摂氏70度、3時間かけて洗浄となります

 

 

 

 

 

こちらは大型のクーラーボックス

 

 

 

 

 

ご覧のような作業が繰り返されます

 

さらに続く

 

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Honda S800 M Coupe エンジンフルオーバーホール

去る3月下旬

何の前触れも無く突然に”ウォーターハンマー”でエンジンフルオーバーホールとなった

Honda S800M Coupe

 

 

 

師匠の手によりエンジンが降ろされた状態

 

 

 

調子の良かった割には、今回の原因となった1番ピストン以外にも痛みが見られます

 

 

 

師匠より、目視ではありますがクランクやコンロッドには影響は無いとの弁で一安心

勿論、組み立てる前には専用の計測器やゲージで正規な状態を確かめます

 

 

 

 

クランクケース内部の底面も徹底的に洗浄となります

 

 

 

オイルパン内部もご覧のような状態

 

 

 

 

今回の作業ではクランクシャフトの軽量化も施術となります

 

 

 

こちらは加工前の62mm新品ピストン

このピストンセットにはWPC/DLC加工が施されます

 

師匠が熱く語るWPC及びDLC加工について調べてみました..

 

この業界のトップである不二製作所のHPから引用すると

WPC処理®とは、金属製品の表面に微粒子を圧縮性の気体に混合して高速衝突させることで 表面を改質する 技術です。

表面が改質すると高硬度化して表面を強化すると同時に、表面形状が微小ディンプルへ変化するので 摩擦摩耗特性 を向上させます。

 

 

ご存じこのTT-F1クラス向けレーサー”RC30″にもこの技術が注ぎ込まれているようです

 

 

 

又、DLC加工も調べてみると

Wikipedia引用

ダイヤモンドライクカーボン (diamond‐like carbon) は、主として炭化水素あるいは炭素の同素体から成る非昌質(アモルファス)の硬質膜であり硬質炭素膜とほぼ同義

一般的な特長は、硬質、潤滑性、耐摩耗性、科学的安定性、表面平滑性、離型性、耐焼き付きなど

主な用途には

代表的な応用例として、以下のようなものがある

自動車・オートバイエンジン、トランスミッション等カミソリ、光学部品、軽金属切削工具

このような記述

 

私には難解ですが強くて軽くてよく回って..良いこと尽くめ

師匠を信じて投じます

 

続く

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BSA SPIT FIRE MkⅣ 車検に向けて..その2

密林から届いた開放型の古河バッテリー、外箱には”高始動形”の文字が誇らしげに..

 

 

 

 

その昔、高校生の頃にいじっていたバッテリーそのままです

付属の電解液には医薬用外劇物 “希硫酸” 硫酸は37%との記載

遠い昔、あの頃は補充なら水道水を入れていた記憶が…

 

 

 

 

 

 

 

希硫酸電解液を注入します

 

 

 

 

少し待ってから電圧を測ると12.4V!

 

 

 

 

 

排気ノズルに入れるチューブの長さが足りない為、外径を測ってDIY店へ向かいます

 

 

 

 

有りました..計り売りで60㎝を購入

 

 

 

 

 

 

 

挿入後、暫く待つと液が漏れ出ています、危ない危ない..

化学反応で少し容積が増えたのか?

マフラー等のメッキ部に付けば痘痕になりかねないのでスポイドで少し吸出しました

 

 

 

 

 

装着完了

 

ピッタリと収まりました

 

 

 

 

 

始動テスト

ガソリンコックON→左右のキャブティクラー押してオーバーフロー確認

空キック2回→イグニッションキーON→キック一回で始動!

3~4回アクセル煽ればアイドリング安定で完璧な状態

 

来年には乗り始めて40年の節目となるこの個体

秋のツーリングが俄然楽しみなワケです。

 

 

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BSA SPIT FIRE MkⅣ 車検に向けて..

今年も酷暑の続く7月の過日、秘密基地内でBSA SPITFIRE MkⅣの車検準備を行いました

 

 

 

ところがバッテリーが放電しているもよう

Triumph T110やTR6,BSA Rocket Gold Star はすべてマグネット点火

唯一、このSPIT FIRE はバッテリー点火なので命取りになります

基地内で最後にエンジンを掛けたのは1か月以上前

昨年の春の”英車の集ひ”時にバッテリートラブルで交換したばかりだったのですが…

 

 

 

電圧計では完全放電にはなっていないようでしたので密閉型専用の充電器に繋いでみます

 

 

 

しかし、点滅状態が続きバッテリー本体がアウトになっているようす

過去にも他の個体で同じ症状が続いている為、旧来の開放型バッテリーに変更することにしました

 

 

 

 

バッテリーケースの内寸を図り、12V/9Ahの開放型を探します

 

 

 

 

見つかったのは国産の古河製バッテリー

安価な密閉型に比べ価格は倍以上しますが確実に追充電できるので安心です

 

 

 

このタイプはターミナルのプラスマイナスが逆になっている為、アース線を伸ばします

 

 

 

 

 

 

 

将来、ターミナルが再度逆になることやアース位置を変更することも想定して長めに伸ばしました

密林からの入荷を待ちます..

続く

 

 

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