「リゾート社長のこだわりブログ」の記事一覧
長い夏
そして残暑厳しい8月の終わりにこの個体はやって来ました
1971年にリリースされたYAMAHA XS650-E
この個体はフレーム番号から推察するに1972年モデル
昭和の絶頂期..YAMAHAも、そしてHONDAやSUZUKI、KAWASAKIが世界を席巻し始めた時代です
1970年の初期モデル/タイプⅡがコチラ
少年(私)は中学2年生だった頃であり、ノートにはバイクの絵ばかりをかいていた時代が蘇ります
YAMAHA初となる4サイクルエンジンSOHC 650cc
当然、英国車TriumphやBSAの排気量650ccを意識してのリリースとなります
このスリムなペトロールタンクにサイケデリックな色使いが北米を意識したのが感じられます
国産回帰は年齢を重ねたからなのか?或いは若かった頃へのdesire?
続く
コメントを残す (2)クリストフォーラス410号の興味深い記事
以下、クリストフォーラス引用
「1960年代初頭にオプション装備としてポルシェ356のシートを飾って以来、千鳥格子はポルシェで常に提供され続けてきた
ポルシェミュージアムに展示されている最古の911、シャシーナンバー57(当時はまだ901として造られた)のシートの中央を飾っているのもこの斜線で繋がり合うチェック模様
千鳥格子は“ペピータ”とも呼ばれ,その名は19世紀のスペイン人ダンサーの芸名であるペピータ・デ・オリバに由来する
そしてこの柄を有名にしたのは、1947年、後にレディース・コレクションの「ニュールック」として有名になったスタイルにペピータを使用したフランスのファッションデザイナー、クリスチャン・ディオール
というのも、それまでは紳士服にしか使われていなかったこのパターンをレディースに採用した大胆なファッションステートメントとなる
そしてディオール以来、千鳥格子は“心を躍らせる”、“エレガントな”、“粋な”と形容される柄となった
時代の流行を捉えたポルシェがこの柄を公式に提供するようになったのは、元祖911の装備カタログでのこと
ドアライニング、ラゲッジコンパートメント、グローブボックスのライニング、シートの中央を飾るために、定番のブラック&ホワイトに加え、1966年以降ブラック&レッド&ホワイトとブラック&ブラウン&ホワイトのカラーコンビネーションも提供
そしてペピータは瞬く間に“ポルシェの柄”として認識されるようになり、今日でもアイコニックにポルシェのインテリアを飾る
2017年に100万台目の911が製造された
模範となったのはフェリー・ポルシェが最初にカンパニーカーとして使用した911
そしてこのヒストリックカーのインテリアを飾っていたのも、もちろん千鳥格子パターンの仕様としてのペピータ
この千鳥格子は現代の特別なモデルをも飾っている
例えば、ポルシェ・クラブ・オブ・アメリカの協力を得てデザインされた一台だけのモデル、911クラシック・クラブ・クーペ(996)では、ドアパネルとシートの中央に、ブラックとスレートグレーのレザーで織られた千鳥格子が施されている
映画『カーズ』をモチーフに2022年に一台だけ製作された911サリー・スペシャルでは、エクステリアカラーのブルーを取り入れた千鳥格子がインテリアを飾った
そして1,250台限定の911スポーツクラシック(992)でも、ドアミラーとドアパネル、スポーツシートの中央には定番のブラック&ホワイトの千鳥格子があしらわれている
千鳥格子のファブリックは現在ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャーで最も人気のあるSonderwunsch(スペシャルリクエストプログラムの一環)
そして今年からレザーのないインテリアを希望するドライバーのために、このファブリックが標準装備の一つに加わった
スタイル・ポルシェのエキスパートがポルシェエクスクルーシブマニュファクチャーとともにこのファブリックを再解釈し、1960年代のアイコンを見事に現代らしく仕上げてくれる
かつてはウールの配合率が高かったが、現在では、その糸は高品質のリサイクル素材を使用している。これによって、より耐久性に優れたサスティナブルなファブリックに生まれ変わることができた
ペピータが時代を超越するパターンであることをまたも証明するかのように」
オリジナルでは無いが、忠実に再現されたこのバケットシートに使われたペピータ
とても似合うのが頷けます
レカロから再販された硬質なレザーバケットも入手したのですが悩むところです..
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WPC及びDLC加工済のピストンとピストンピン
同じくカムシャフト..このように黒く仕上がるのが特徴のようです
ユニクローム仕上げのボルト類…可能な限り新車時の状態に近づけます
一方、こちらは有色六価クロメート処理で美しく虹色に輝いているパーツ
この仕上げも当時の状態を寸分違わず仕上げる為のこだわりとなっています
複雑な形状のヘッドもバレル処理で隅々までキレイです
今回、必ずお願いしたかったのがオイルフィルターを現行タイプにモディファイすることでした
従来の形だとカバータイプとなっており、とても作業し難かったのですが
専用アタッチメントに加工することにより簡単にフィルター交換出来る事となりました
この個体 Honda S800 M Coupe は車高を低くしている事もあり
オイルパンの高さに合わせ、汎用の全長の短いタイプが使用可能となりました
さらに続く
コメントを残す (0)シリンダーライナー内を点検する師匠
ホーニングで大丈夫との見解
ガラスビーズブラスト#120で汚れを落とします
ご覧のような仕上がりとなります
各パーツも美しい仕上がり
細かなパーツもクロメートメッキで仕上げます
キャブレターのオーバーホール
通常よりも濃いめのメインジェット#140が組まれていました
今回はオーバーホールの内容に沿って若干薄めの#135で組む予定
バラシてからはメタルクリーナー(サンエス製)を水で20倍に希釈して浸します
パイプヒーターで摂氏70度、3時間かけて洗浄となります
こちらは大型のクーラーボックス
ご覧のような作業が繰り返されます
さらに続く
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去る3月下旬
何の前触れも無く突然に”ウォーターハンマー”でエンジンフルオーバーホールとなった
Honda S800M Coupe
師匠の手によりエンジンが降ろされた状態
調子の良かった割には、今回の原因となった1番ピストン以外にも痛みが見られます
師匠より、目視ではありますがクランクやコンロッドには影響は無いとの弁で一安心
勿論、組み立てる前には専用の計測器やゲージで正規な状態を確かめます
クランクケース内部の底面も徹底的に洗浄となります
オイルパン内部もご覧のような状態
今回の作業ではクランクシャフトの軽量化も施術となります
こちらは加工前の62mm新品ピストン
このピストンセットにはWPC/DLC加工が施されます
師匠が熱く語るWPC及びDLC加工について調べてみました..
この業界のトップである不二製作所のHPから引用すると
WPC処理®とは、金属製品の表面に微粒子を圧縮性の気体に混合して高速衝突させることで 表面を改質する 技術です。
表面が改質すると高硬度化して表面を強化すると同時に、表面形状が微小ディンプルへ変化するので 摩擦摩耗特性 を向上させます。
ご存じこのTT-F1クラス向けレーサー”RC30″にもこの技術が注ぎ込まれているようです
又、DLC加工も調べてみると
Wikipedia引用
ダイヤモンドライクカーボン (diamond‐like carbon) は、主として炭化水素あるいは炭素の同素体から成る非昌質(アモルファス)の硬質膜であり硬質炭素膜とほぼ同義
一般的な特長は、硬質、潤滑性、耐摩耗性、科学的安定性、表面平滑性、離型性、耐焼き付きなど
主な用途には
代表的な応用例として、以下のようなものがある
自動車・オートバイエンジン、トランスミッション等カミソリ、光学部品、軽金属切削工具
このような記述
私には難解ですが強くて軽くてよく回って..良いこと尽くめ
師匠を信じて投じます
続く
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